人気カードゲーム『OVERDRIVE APPEND(オーバードライブ:アペンド)』をご存じでしょうか? 公式で大会が開かれるなど人気を博している対戦型カードゲームです。美少女たちが戦うので、キャラクター人気もありますね。実は、このゲームには前身である『OVERDRIVE』というカードゲームがあったんです!
夫婦でこの『OVERDRIVE』を遊んだので、本記事ではOVERDRIVEの詳しいゲーム内容やルール、面白いポイントを紹介します。
また、ゲームを遊んで生まれたキャラクター設定に関する妄想があるので、合わせてお付き合いいただければと思います!
OVERDRIVEはどんなゲーム?

まずは、「OVERDRIVE」のゲーム内容やルールについて解説します。
OVERDRIVEはゲムマで販売されたカードゲーム
OVERDRIVEは、ゲームデザイナーHanyuさん率いるDRIVE GAMESの代表作『OVERDRIVE APPEND(オーバードライブ:アペンド)』の初期版です。シンプルながら心理戦が楽しめるデッキ構築済みのカードゲームとして人気があります。
初期版「OVERDRIVE」は、2018年秋のゲームマーケットで発売されました。コンセプトは、「格闘ゲームのように楽しめる同時ターン制のカードゲーム」。格ゲーをカードゲームに落とし込んだようなルールやカードたちが魅力です。
2人プレイ用なのも、格闘ゲームを思わせますね。佐倉ツバメさんによるキャラクターイラストもとてもかわいい!
OVERDRIVEの値段、サイズ感
「OVERDRIVE」は、ゲームマーケットでは2,500円で販売されていました。執筆時点では、販売されているネット通販等は見つかりません(2026年2月時点)。駿河屋では、1,700円で買い取りされているので、3,000~5,000円ほどで販売されるのではないかと予想できます。
購入したい場合は、メルカリやヤフオクなどのフリマサイトや、駿河屋・イエローサブマリンなどの中古販売店を探してみる必要があるでしょう。
カードサイズは縦8.8cm×横6.2cmで、カードのサイズとしては一般的かなと思います。結構しっかりした紙質なので、長く遊べそうな感じです。
外箱のサイズは、縦9.7cm×横12.7cm×厚み3.2cmと片手で持てるサイズ感です。カードサイズぴったりに作られた箱ではないので、カードがぴったりと入らないのがややもったいない印象でした。
OVERDRIVEの遊び方・ルール
では、OVERDRIVEの遊び方・ルールを詳しく解説します。
基本ルール・ゲームの流れ
「OVERDRIVE」は、キャラクターを1人選択して、キャラクター専用の構築済みデッキを使って戦います。基本の手札は3枚、毎ターン初めに1ドローできます。手札から技カードを1枚選んで場に伏せて出し、プレイヤーは同時にカードをめくり、いざ対戦です。

基本はじゃんけんと同様の三すくみです。「攻撃」は「投げ」に強く、「投げ」は「防御」に強く、「防御」は「攻撃」に強い。これが基本。同時にめくったカードで、そのターンの勝ち負けを判断し、ダメージ判定をおこないます。
各プレイヤーのHPは350。格ゲーと同じく、ダメージが0になったら敗北です。同じ種類のカードだった場合は、攻撃カードの場合は技スピードが速いほうが判定勝ち、防御・投げ同士は無効になります。
DRIVE・OVERDRIVEのルール

受けたダメージは、DRIVEとして100まで蓄積されます。DRIVEとは格ゲーでいうカウンターゲージのようなものですね。DRIVEを消費すると、強いダメージを与える攻撃が打てたり、相手をダウンさせる防御ができたりします。使いどころによって戦局を大きく左右するルールのひとつです。
さらに、DRIVEに溜めきれないダメージは、OVERDRIVEとして蓄積。OVERDRIVEも100まで溜めることができ、各リーダーに備わった特殊なわざや効果を発動するのに使用します。これは格ゲーでいう必殺技ゲージのようなイメージですね。
もちろんダメージを受けすぎて体力が0になると負けてしまうので、体力とゲージの管理が大切です。
チェインコンボルール
技カードはコンボをつなげることで大ダメージを与えることもできます。最初に出した技カードが判定勝ちになると、指定されたカードとコンボをつなげられます。

コンボが可能なカードが手札にあれば、何枚も使って複数のコンボを発生させることもできるので、手札やドローによっては形勢逆転も可能! このコンボのルールも、格ゲーを思わせるルールです。

相手のカードを読んで攻撃をしかけたり、DRIVEやOVERDRIVEを活用して大技に挑戦したり、コンボを駆使して一気に畳みかけたり……と、さまざまな戦術が楽しめるゲームです。
OVERDRIVEの面白いところ3選

続いて、ゲーム下手な私(妻)が実際にプレイして感じた『OVERDRIVE』のおもしろいところを3つ紹介します。
超複雑で考えさせられるじゃんけん
まずはルールの魅力ですね。簡単にいえば格闘じゃんけんといった感じのシンプルなルールなのですが、やってみると意外と複雑。カード能力がいい感じに頭を悩ませてくれます。
例えば、攻撃カードには「中段攻撃」「下段攻撃」「近距離攻撃」「遠距離攻撃」など、種類がさまざまあります。防御カードも、「中段・下段防御」や「近距離防御」など、対応できる攻撃が異なるんです。つまり、三すくみで勝っていても、カード能力によっては判定負けになってしまいます。

相手のデッキも把握して、「あのカードを出されたらこの攻撃は意味ないな……」「あれを出すと見せかけてこっちか?」など、読みあいができるところがおもしろいです。
また、同時ターン制で、プレイヤーが「せーの」で技を展開するところも特徴的。相手がどんなカードを出すかわからないため、裏の裏をかいて失敗するようなことがよく起こります。
カードによっていろいろな能力があるので、そのときの手札やデッキ回りによってかなり豊富な戦い方ができます。ただルールがやや複雑なので、最初は説明書を見てもはてな?となることが多いかも。なんとなくルールを把握したら、対戦しながら覚えていくほうが早いと思います。「習うより慣れよ」ですね。ここも格ゲーっぽいかも。
かわいいキャラと奥行きあるストーリー
OVERDRIVEで遊べるデッキは3種類。「アリア=ヴァレンタイン」「シャルロット=オリヴィエ」「リリィ=キャンベル」の3人のキャラクターのデッキを選んで遊びます。アリアはヴァンパイア、シャルロットは聖騎士、リリィは魔法使い。違ったタイプの美少女でかわいいです。リーダー性能もキャラによってかなり異なります。
このゲームは、古よりドラキュラが支配していた国が舞台。自身がヴァンパイアであることを隠してドラキュラ退治に向かうアリアと、神聖団所属のシャルロットが出会うことから物語は始まります。……が、パッケージや説明書で語られているストーリーはここまでなんですよね。なぜ彼女たちが戦うことになったのか、リリィは何者なのか、想像力が駆り立てられます。
このかわいい女の子たちが、格闘ゲームさながらに戦い合うのは胸アツです。格ゲーをやったことがある人は、ぜひ彼女たちが戦うゲーム画面を思い浮かべながらプレイしてほしい。

ガードの隙を突かれて上から殴られる姿や、2人で向かい合って互いにしゃがみガードしちゃう姿とか、とってもかわいいだろうなと思います。ドット絵とかで見てみたいな……。
コンボつながったときの爽快感
このゲーム独自のシステム「チェインコンボ」は、かなり爽快感があって楽しいルールです。技カードの下に「チェインコンボ:○○」と書かれたカードは、○○のカードと組み合わせてコンボ技を繰り出せます。○○にもチェインコンボが書かれていることも多く、組み合わせ次第で大ダメージも期待できます。
コンボはいつでも決まるわけではなく、指定のカードが手札になければならず、さらに最初のカードで判定勝ちしなければなりません。また、コンボが決まりすぎても手札が少なくなってしまうデメリットがあります。

ただ、このデメリットを凌駕する気持ちよさ。格ゲーをやっていて、相手をボコボコにしているときみたいな気持ちよさがあります。このコンボの気持ちよさを体感して、格闘ゲームのようなカードゲームとはよく言ったものだな、と思いました。
各リーダーの能力・効果
続いて、各リーダーの能力や効果を紹介します。使用するデッキ(リーダー)によってOVERDRIVEゲージを使った技の性能がかなり異なります。リーダーによって戦い方がかなり異なるので、ザッと把握しておきましょう。
【アリア】

アリアのOVERDRIVE能力は次のとおりです。
OVERDRIVEは、①②どちらかの効果を選んで発動できます。
アリアの①の能力は、相手の防御を無効にして攻撃を通すことができる必殺技です。ダメージの大きなカードを持っていたらとどめを刺すこともできます。②の能力は、何度かデュエルしましたが一度も使いませんでした! 相手のコンボを防ぎ、DRIVEが100%になったところで、ライフが10になってしまってはどうしようもないからです!笑
本当にとどめをさせそう、というときには使えるかもしれませんが……次のターンで強力な攻撃カードを出しても、相手がガードしてきたら終わりですし、いやはやどうしようもない……。アリアは単純にデッキの攻撃力が高いので、能力には頼らずにごり押しで勝つ感じが多かったです。
【リリィ】

リリィのOVERDRIVE能力は次のとおりです。
これはかなり特殊ですね。リリィのデッキは、「ウィンド・サークル」というカードを使用して立ち回ります。「ウィンド・サークル」は場に伏せた状態でないと使用できないカードで、相手からの攻撃を無効にし、カウンターとして40ダメージを与えることができます。
つまり、①でウィンド・サークルを伏せ、②で回収しながら立ち回ることができるわけです。①の能力以外にも手持ちのカードを伏せられるカードがあるので、OVERDRIVEゲージを貯めながら②で回収していくような形が理想だと思います。
大ダメージになるカードや、ウィンド・サークルとコンボがつながるカードも多いので、回れば強い。ただやはり回らなければ苦しいデッキです。

妻と戦ったときは、アリアとリリィはかなりいい勝負になりました。
シャルロットの能力

最後にシャルロットの能力です。
まず①の能力を見てみましょう。リカバリーフェイズというのは、技カードを出してダメージ判定が終了したあと、場がリフレッシュされることです。ダウンやスピードダウンなどの状態が解除されます。つまりライフが相手よりも少なければ、ターン終了時にいつでも発動できる能力であるということ。
「補正」というのは、カードをコンボでつなげたときの攻撃力が、1枚で出したときよりも減少することをいいます。カードやリーダーにもよりますが、コンボの場合は通常時よりも10~30、多いと50くらい火力が減ります。ということは、シャルロットは①の能力を発動すると、この試合中ずっと、通常の火力でコンボをつなげられるのです。
しかも、その後ライフが100も回復。なぜか2枚ドローのおまけつき。ちなみに他のリーダーには回復性能ありません。
続いて②の効果を見ていきます。②を発動するとすぐにターンを終了できるので、相手のコンボを止めることができます。ダウンも取れるので次の攻撃にも活かせる能力です。

ここで思い出してほしいのがアリアの②の能力。「あなたがダメージを受けた時、このターンを終了し、あなたのDriveゲージを100%にする。その後、あなたのライフは10になる。」
……アリアが相手のコンボを防ぐにはライフを10に削らなければなりません。DRIVEゲージが増える利はありますが、デメリットなしでダウンが取れたほうが絶対に強い。強すぎる。
シャルロット黒幕説と新ルール提案
さて、ここからは私たちの妄想に付き合っていただきたいと思います。このゲーム、説明したように戦術性が多様でとても面白いのですが、ひとつ難点があります。それが、シャルロット=オリヴィエが強すぎるという点です。
妄想と、このデメリットを解決する新ルールを紹介します。
シャルロットが戦争を引き起こしたのでは?
シャルロットは神聖団所属の騎士で、ヴァンパイア討伐に抜擢されるほどの実力者なのでしょう。ただ、アリアとリリィの2人に比べてリーダー効果が強すぎるように感じます。
作者がただ騎士好きだったのか?とも思ったのですが、あまり多く語られていないストーリーで膨らんだ妄想が、ひとつの結論を導き出しました。それが、「シャルロット=オリヴィエ黒幕説」です。(あくまで妄想ですのであまり鵜呑みにしないでくださいね)
ストーリーでは、「この国は古より吸血鬼ドラキュラが支配していた。黒魔術の力が強まる中、ヴァンパイアハンターとして~…」とあります。つまり、強靭な力で支配していたはずのドラキュラの力が黒魔術の力によって弱まっていると推測できますね。
そうとすれば、ヴァンパイア退治なら黒魔術を使える人材を派遣するはず。リリィは魔法使いの出で立ちをしていますが、ヴァンパイアであるアリアに強いかというとそうではありません。攻撃力の高い呪文のようなカードもありますが、メイン能力であるウィンド・サークルは防御とカウンターがメイン。ヴァンパイアたちを弱らせる効果があるとは思えません。

ヴァンパイアたちを弱らせ、討伐へと赴かせるほどの実力を持っているのは誰か? そう、シャルロット=オリヴィエです。
「コンボの場合は攻撃力が下がる」というゲームの基本ルールを簡単に塗り替えてしまう能力、「この試合中ずっと」その効果が続くという理不尽感、やっと弱らせても「体力を100回復」してくる第二形態感……私が長年ゲームをやってきて、ラスボスの定義として刷り込まれてきた特徴がシャルロットにはある。神聖団に所属し、神に仕えているふりをしながら黒魔術を操る美少女。それがシャルロットなのではないか?という結論です(妄言)。
アリア・リリィの共闘で戦う新ルール
ラスボスかどうかはさておいても、シャルロットのリーダー性能が強いことは確か。キャラクターを変えてチャレンジしましたが、シャルロットの一人勝ちでした。そこでおすすめしたい遊び方が、アリア+リリィVSシャルロットの戦い方です。
アリアの能力は、強いもののデメリットが大きく扱いづらいことが難点です。特に②の能力は、DRIVEゲージは追加されるものの、ライフが10になるというリスクが大きすぎてなかなか使用できません。攻撃されてしまってはすぐに死んでしまうからですね。
ここで、リリィと共闘することでアリアを助けることができます。リリィは攻撃を無効にできる能力を持っています。「リリィが後衛でアリアを守りながら、アリアのDRIVEゲージを使用した高火力の攻撃でとどめを刺す」……これがシャルロットを倒す道筋ではないでしょうか。
アリアのライフが10になるという苦しい設定も、シャルロットの能力が発動する「相手のライフより少なかった場合」という条件を満たさないことにもなります。アリアとリリィが黒幕に気が付き、共闘して戦う熱い展開!というのはどうでしょうか?
この共闘ルールを採用するなら、2人でアリアとリリィを使い、1人がシャルロットを担当して3人で遊ぶのも楽しそう。体力とかターンをどうするかは要相談ですが……。まずは一度通常のルールで遊んでみて、工夫してみると面白いと思います。
まとめ

『OVERDRIVE』は、「格闘ゲーム×カードゲーム×美少女」という新しいゲーム。格ゲー好きなら、キャラクターが戦う様子が想像できてとても楽しいと思います。
今回プレイしたのは初期版ですが、現行版の『OVERDRIVE APPEND』の前にもいくつか前身があります。現行版は同時ターン制ではなく、より高いゲーム性が魅力です。
他バージョンのOVERDRIVEもプレイして、感想まとめたらアップします。初期版もとても面白かったので、見かけたらぜひ遊んでみてください!


